質の専門用語

質屋ならではの専門用語は簡単なものばかりです。

質屋ならではの専門用語は簡単なものばかりです。

質屋では、質屋でしか使わない独特の専門用語がいくつかあります。聞き慣れない言葉も多いかもしれませんが、意味は簡単なものばかりです。お店に来ていただいた際に、分からない場合はぜひ聞いていただければと思いますが、いくつか代表的なものを紹介いたします。専門用語を知ってもらうことで、少しでも質屋を身近に感じていただけますと幸いです。

質屋で使われる専門用語を理解しよう

元金(もときん)

品物を預ける代わりに借り入れした金額。「がんきん」とも言う。

質契約(しちけいやく)

品物を預けることで、金銭を借り入れする契約のこと。契約の際に取り決めた期限内に返済ができない場合は、預けた品物の所有権は質店に移ります。そのため、質店の采配で処分が可能です。契約の期限内であれば、品物の所有権は元の持ち主にあり、質店は担保として保管しているだけなので、勝手に処分することはできません。

質預かり(しちあずかり)

品物を質屋に預けることを指します。「質入れ」や「預入」「質預け」「入質」と同義です。または品物を担保にお金を借り入れる契約のことを言います。

質預け(しちあずけ)

持ち主が持ってきた品物を質屋に預けること。「質預かり」「預入」「質入れ」「入質」と同義です。

質札(しちふだ)

質契約の内容が書かれた契約証のこと。お客様の名前や借り入れした金額(元金)、質料(質物保管料)、品物、個数、預かり期間といった質契約に関する情報が記載されています。質屋営業法に則って、お客様に告知すべき内容も書かれています。返済して品物を受け取る場合や、期日の延長で質料を支払う際にも必要になります。失くさないように保管しましょう。

質物(しちぶつ)

質屋で借り入れをする際に預ける品物のことを指します。「質草」とも言います。

質草(しちぐさ)

質屋で借り入れをする際に預ける品物のこと。「質物」と同義です。

質入れ(しちいれ)

品物を質屋に預けることを指します。「質預かり」や「質預け」「預入」「入質」と同義です。

質受け(しちうけ)

元金と利息を支払うことで、担保として預けていた品物を受け戻すことを指します。「出質」(でしち)と同義です。

利上げ(りあげ)

融資期限前に質料を支払い、預けている品物の融資期限(保管期間・流質期限)を延長すること。

質流れ(しちながれ)

期限内に元金と利息を返済できずに、預けていた品物の所有権が質屋に移ること。預けていた品物の契約期間(当初は3ヶ月)が経過したことを指します。

流質期限(りゅうしつきげん)

融資した金額の返済期限を指します。品物を預けてから、品物の所有権が質屋に移るまでの期限にあたります。期限内に返済ができれば品物を返してもらえますし、返済できない場合は質契約が終わり、所有権が移って返済義務もなくなります。

質料(しちりょう)

利息に品物の保管料・管理料を加えた金額のことで、手数料も含まれます。基本的には質屋では利息・利子という表現は使わず、まとめて質料として表します。「質物保管料」ともいいます。

質蔵(しちぐら)

預けられた品物を保管するための保管庫。各都道府県公安委員会が定めた厳しい基準があり、それを満たしものしか認められません。

質物台帳(しちぶつだいちょう)

これまでの質契約の内容を記載している台帳。質草の種類や特徴、点数、質契約日、元金などが細かく記載されています。

貸し増し・つけ増し(かしまし・つけまし)

査定金額の満額を借り入れしなければいけないわけではありません。査定額の一部を借り入れた場合、後から借り入れ金を増やすことを貸し増し・つけ増しと言います。増額で再契約を結ぶ増資のことです。

元入れ(もといれ)

流質期限内に元金の一部を支払い、新たに再契約を結ぶことです。元金が減るため、残りの期間に発生する利息を減らすこともできます。